鳩山さんは、日本のアル・ゴアになれ!

2010年6月10日

http://alternaeditor.seesaa.net/article/151918113.html

 このタイトル、「オルタナ」編集長の森さんのブログでのコメントです。「これって、良いなあ。」と素直に思いました。今回の政権交代には、日本人として大きな期待をしています。今朝の新聞によると、出だしの支持率も高いようです。

 しかし一方、前政権の責任はどこに行ったのかと思います。辞任してしまえば、それで責任は全うしたのでしょうか? 国政は、辞任してしまえば済むほど、責任の軽いものなのでしょうか? 鳩山前首相に限らず、ここのところ立て続けの短期政権を見て、ずっと感じていたことです。

 そういった意味で、森さんのおっしゃる、「気候変動問題について、鳩山さんは初志貫徹すべきだ」との意見、気持がよかったです。

投稿者: Reo Watanabe 日時: 2010年6月10日 12:49 |パーマリンク

肥満と飢餓

2010年6月8日

 日本では、数年前にメタボリック症候群が話題になりましたが、米国では子供の肥満が大きな社会問題になっており、ミッシェル大統領夫人も子供の肥満撲滅のための運動を推進しています。

 ニューヨークタイムズの記事によると、女性の肥満により、出産の危険度が増しているとのことです。アメリカでは、約五人に一人の妊婦が肥満だそうです。米国の肥満の基準は、例えば身長165cmで体重82kg以上を指すようで、我々が考える「太り気味」とは次元の違うレベルのようです。肥満妊婦から生まれた赤ちゃんの一カ月以内の死亡率は、通常の3倍だそうです。また死産の確立も、通常の2倍とのことです。帝王切開になる確率も、通常の3倍から4倍だそうで、これに関連した病院サイドの問題も深刻になってきているそうです。例えば、分娩のベットが壊れないように、従来よりも大きくて頑丈なものにしないといけないとか、超音波の機械を、より精度の高いものにしないといけないとか。それに伴い、医療費がますます高くなっていきます。肥満は、笑い事では済まされない、現代社会の重大な課題になってきています。

 一方、WFP(国連世界食糧計画)によると、なんと世界人口の7人一人は飢餓状態にあるそうです。どうしてこんなimbalanceが起きてしまうのでしょうか? 人類の食料は、現在多すぎるのでしょうか? 少なすぎるのでしょうか? どの文献で読んだか忘れましたが、現在の世界の食料供給量は、現在の世界人口を充分に満たす量だそうです。つまり、問題は分配方法にあります。一部では太りすぎるほど食べすぎていたり、無駄な食べ方をしていて、もう一方では十分な食料を手に入れることができません。

 小さな子供が食料にありつけず、栄養失調で亡くなってしまうことに、心痛めない人は、きっといないと思います。ではなぜこのようなimbalanceが起きているのか? しかも年を追うことに悪化して行っているのか? 世界がこれだけグローバル化して、運搬システムも発達している中で、必要な食料を地球上の必要な人たちに届けることは、技術的にそれほど難しいことではないと思います。おそらく、システムがそうなっていないのだと思います。

 以前、東京でも失業者が自宅で餓死した事件が報道されました。失業してしまったら、東京では本当に食ベ物にありつけないのか? 少なくとも、都心のホームレスの人たちの健康そうな表情を見る限り、そんなことはないように感じます。

 つまり、このimbalanceは、食料がないことが問題でも、届ける技術がないことが問題でもなく、我々人類が築き上げたシステムの問題であり、人類が作り上げた誤謬だと言えます。私は、人類が人為的に作り上げた問題は、我々人類が解決できると信じています。それでは、どう解決すべきか? まず視野を広く持つこと。そして、価値観を変えること。例えば、肥満国は、食べ物に走るのではなく、健康志向になること。そして飢餓国は、食い扶持を増やすために子供を無制限に増やすのではなく、子供の教育に力を入れること。私もまだまだ勉強中ですが、我々に解決できる重要な課題は、我々が解決すべきだと、強く思います。

投稿者: Reo Watanabe 日時: 2010年6月8日 22:48 |パーマリンク

メキシコ湾原油流出事故から1ヶ月半が過ぎて

2010年6月5日

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 メキシコ湾沖の原油流出事故から、1月半が過ぎました。今回の事故は、21年前のアラスカ沖で起きたエクソンのタンカーの座礁事故(バルディーズ号原油流出事故)を上回り、米国史上最悪の人為的な要因による環境災害となるようです。4月20日海上採掘場の爆発事故では11名の職員が亡くなりました。それ以降、数多くの動植物が、原油まみれになり、死に絶えているようです。

 今回の事故の恐ろしい点は、まだ解決の糸口が見つかっていないということです。海底深くでの事故に対する対応は前例がなく、これまでのトライはすべて失敗に終わりました。残念ながら、原油流出はまだ当面続くようです。そして環境破壊を食い止める目的で海上に大量に撒かれている原油分散剤の副作用や安全性については、十分な検証はされていないようです。メキシコ湾は、今週からハリケーンシーズンに入り、流出した原油の一層の拡散が懸念されています。

 この恐ろしい現状から、2つのことを感じました。まず、リスク管理がどうしてなされていなかったのか、という点です。海底油田を掘削した場合、何らかの事故が発生した場合、海洋環境に甚大な影響を及ぼすことは、だれにでも容易に想定できると思います。それにもかかわらず、どうして対応策がないのでしょうか? BPは、自社の海底油田では永久に絶対に事故は起きないと想定してたのでしょうか? 今回の事故を契機に海底油田の開発についてはリスク管理が徹底的に強化されるでしょう。 しかし、これまで開発してしまった他の油田で、同様の事故が起こったら、同じように無策のまま、自然環境が壊滅的な被害を受けるのでしょうか? 

 以上の視点で、ほかのエネルギーを考えてみると、原子力発電はどうなっているのでしょうか? 原子力発電は、石油や石炭による発電よりも、CO2排出量が少なくクリーンな電力と言われています。しかも、コスト効率が良いそうで、今後のCO2削減の核となると言われています。ここで疑問が湧きます。そのコストには、将来の事故発生の際の費用がどれほど含まれているのでしょうか? 原子力関連の事故の場合、人類に直接及ぼす影響は、金額換算できない、取り返しのつかない規模と期間になる可能性もあるのではないでしょうか。リスク管理が本当にできているのか? この問いに、自信を持ってこたえられる関係者は、いないんじゃないかと思います。

 今後、我々がまずしなければならないことは、「今良ければいい」という発想を根底から捨て、長期視点で物事を検証していくことではないかと思います。

 もうひとつ感じたこと。NBCニュースによると、今回の1ヶ月半にわたる原油の甚大な流出量は、実は、米国一国が消費する原油の消費量の1時間分にも満たないとのことです。その程度の量が、これ程の被害を自然環境に与えてしまうとは、驚きです。そして、我々人類の驚くべきオイル依存生活に、改めて驚かされます。

 

投稿者: Reo Watanabe 日時: 2010年6月5日 22:26 |パーマリンク

鳩山首相辞任について

2010年6月3日

 昨日、鳩山首相が辞任表明をしました。明日民主党は代表選挙を行って、新内閣が発足するそうです。鳩山政権については、国民の大きな期待を裏切り、無責任だという論調が多いようです。私もその意見に反対はしません。しかしここでは少し違った視点で、9年前に何の経営管理職的な経験もないまま、会社を立ち上げ、社長を務めた経験を踏まえ、私見を述べさせてもらおうと思います。

 昨年の民主党の衆院選勝利は、実質的に戦後初めての本格的な政権交代となりました。この政権交代は、小泉政権以後3年間にわたる自民党政権のたらい回しによる、国政の漂流に、我々国民が明確にNOと意思表明したことによると思います。その分、私も、鳩山新政権に対する期待は、大きく膨らみました。しかし、現実的には、無統治状態の問題だらけの環境下で、はじめて国政を担う政権が、全ての面で上手に政権運用ができるわけがなく、いくつかの間違いや、やり直しが起きるだろうとも思っていました。我々国民に必要なことは、少し長い目でじっくりと見守ることも重要だろうと思っていました。

 そういった視点で、発足からこれまでの鳩山政権を見てみると、いくつかの功績(?)があるように感じます。まず、普天間基地問題に端を発した、安全保障に対する我々国民の感度の向上。今後の地球自然環境の悪化に伴い、エネルギー問題、食糧や水の問題等、安全保障の重要性は、急速に高まります。昨今の朝鮮半島の緊張、中東、アフリカ等、世界各地で混迷を極める紛争問題は、残念ながらその端緒に過ぎません。安全保障に対する理解を深め、自分なりの意見を明確にすることは、我々の今後の生存にとって大変重要な課題になっていきます。鳩山首相は、沖縄の基地問題の歴史的な課題について、日米同盟の意義について、そして安全保障問題の重要性について、大変不器用な形で、我々に問題提起してくれました。

 同様に、気候変動に関する国際交渉においても、大変無垢なスタイルで、世界的に突出した目標を掲げることによって、その日本経済に及ぼす巨大なインパクトについて、われわれ日本人が今後引き受けるだろう大きな負担について、否応なく認識させてくれました。気候変動は、人類にとって待ったなしの最重要課題であり、その面では日本の掲げた25%削減目標ですら、充分とは言えません。その面では、鳩山首相の博愛の理念には深く共感しますが、この問題は地球規模の課題である以上、一部の国だけが勝手に取り組んで解決できる課題でもありません。従って、ゴール設定は高く置きつつも、交渉はしたたかに、最良の解決策を導き出すことが、あるべき戦略だと思います。そんなことを強く感じる8カ月間でした。

 また、事業仕分けと財政赤字。この国が財政的に大変な危機状況に陥っていること。それにもかかわらず、我々国民は、「消費税の増加は反対」、「子供手当は賛成」、「高速道路定額も賛成」と、全く全体認識に欠け、我々の子どもたちに大変な負担を強いる方向に全力で進んでいます。しかしながら、こうした状況は我々の本当の真意ではないと思います。サラリーマンであれば誰だって、自分の会社が何年も赤字を垂れ流していたら、不安になって、何とかしようと思うでしょう。日本人は、本来的にはそうした真面目なところがある国民だと思います。そんなことを考える、機会を鳩山政権は作ってくれました。

 明日発足するだろう新政権が、日本を少しでも持続可能な方向に引っ張っていくことを祈っています。そして、もうしばらくは辛抱強く応援することも重要ではないかと思います。

投稿者: Reo Watanabe 日時: 2010年6月3日 23:07 |パーマリンク