晴天のGWを終えて
昨年11月に社長を退任して、初めてのゴールデンウィークが終わりました。天候に恵まれ、気持ちの良い一週間でした。皆様もリフレッシュされたことでしょう。これまで社長就任時のGWは、私にとって特別の期間でした。年明けから期末に向けた決算期の繁忙と、新年度を迎えるにあたっての様々な準備で、通常年明けからGWまでは嵐のように時が経ちます。通常GWの前半の数日間は、息が絶えたように眠っていました。初めのうちは家族も心配していたようですが、最近では年中行事という感じで見守ってくれていました。後半の数日間は、6月の株主総会に向けて、中長期の成長戦略にじっくりと思いを馳せる、重要な時間となりました。振り返ると、もしGWの休暇がなかったら、体を壊してしまう年もあったのではないかと思います。おそらく3月末決算のベンチャー企業のトップは、多かれ少なかれ同じようなスケジュール感ではないでしょうか。
この一週間で、世界では色々なことが起こりました。国内では、鳩山首相の普天間基地移設に関する動きがありました。戦略、ゲーム理論、交渉というものを学んできた者として、基地問題に関する鳩山政権の動きは、そうした理論からは随分と逸脱しているように感じます。おそらく米国人から見ても、同じように感じると思います。我々の考えを超えた奇策が控えているのであれば、賞賛に値しますが、このまま解決に至らないのであれば、無謀・無策であったと言わざるを得ないでしょう。
ギリシャ経済に対する信用不安と、それに伴う世界的な株安。ポルトガル、スペイン、そしてアイルランドは大丈夫か、と世界中が疑心暗鬼になっていますが、日本の国債は大丈夫なのでしょうか? 今後も我々日本人は一番安心できる資産として日本国債を買い続けるのでしょうか?
そんな中でも、大きな流れとしては世界経済は回復に向かっていくことでしょう。広告市場も今年に入り薄日が差してきました。その中でもデジタルメディアの位置付けは益々重要性を増してきているように感じます。今後の世界の広告市場の回復は、デジタルメディアが主導していくことでしょう。
先日、iPad、触ってみました。予想通り、iPod Touchが、そのまま大きくなっただけのものですが、サイズが変わると価値も大きく変わると言うことを、少し触っただけで実感します。我々のメディア接触行動も大きく変わるでしょう。メディアと言うもの自体も大きく変わらざるを得ないでしょう。例えば、BBCもNY Timesも、映像と音声と文字とをダイナミックに使った、同じような演出展開になっています。絵本からは、音も映像も出ますし、落書きも簡単です。同時に、それを友人にメールで送ることも簡単です。生活者の環境配慮嗜好も後押しして、印刷媒体は急速に過去のものとなるでしょう。こうした予測は、ネットメディアの台頭と共に、言い古されてきたことではありますが、iPadを触ってみて、それを確信しました。今後のイノベーションに必要なものは、斬新な技術ではなく、パッケージングであり、プレゼンテーションである、ということを、アップルは我々に教えてくれているようです。
