持続可能な地球環境を実現するためには

気候変動等の環境問題に対する関心の高まりに伴い、地球のサステナビリティ、人類のサステナビリティ、そして企業のサステナビリティに対する議論が盛んになってきました。しかし、実際のところこのテーマは、十分に理解するには、大きすぎて、しかも複雑すぎるがゆえに、どこから手をつけて行けばいいのか分からないというの多くの人の実感ではないでしょうか?
「2025年 あなたの欲望が地球を滅ぼす」は、そうしたモヤモヤとした疑問について、大変わかりやすく、しかも広汎に説明をしてくれている良書です。綿、大豆、海老、そしてハンバーガーにマーガリン。我々が日常生活でこうした産物を手頃な価格を享受してきた背景にある、地球環境そして地域住民が負った壊滅的破壊。
著者は、現在の日本人はあまりにも世の中の現実を知らなすぎる「Untaught people」だと言っています。地球を人類が住み続けられる環境に維持していくためには、現実問題の核心を理解し、改善のために、そして自分自身の存続のために、行動を起こすことだと訴えています。それは決して大それたことではなく、例えば毎日の買い物を通じて、どのような商品を買うのかを考えることです。つまり、どのような企業の商品を選ぶのかを通じて、世界的な大企業の戦略を左右することさえできます。一つひとつの買い物は、企業に対する「投票」であり、こうした日々の生活を通じて、私たちが地球環境の危機を回避することが可能になると訴えています。生活と経済を、地球環境と調和させ、持続させるためのヒントがここにあると思います。
私にとって、地球に住む一生物として、自分自身のために、現実を知り、行動を変えるための入門書となりました。
Greenwashing
先週、電通は「Dentsu グリーンウォッシュガイド」を発表しました。ガイドブック本体は残念ながら社外秘とのことですが、環境領域を訴求したマーケティングコミュニケーション活動がますます活発化する中で、グリーンウォッシュに関する意識を高めておくことは、広告販促に関わる人にとって、重要だと思います。
米国のグリーンエージェンシーのTerraChoice社のレポートによると、2008年の米国主要雑誌の広告のうち環境訴求関連の広告(Green Ads)が10%を超えたそうです。電通のレポートでも、日本でも急速に環境関連の広告が増えているようです。一方、環境分野は大変裾野が広いため、企業のある一つの活動が環境改善に貢献したとしても、それに関連する他の活動が環境破壊に関わっている可能性があります。またこうした判断自体も、日々変化しています。同時に地域、国によっても、判断基準が違っている場合があります。非常に難しい領域でもあり、その分うまく活用すれば、競争戦略上、大変強力な分野でもあると思います。