OUR CHOICE 「私たちの選択」
本日、アルゴア氏の「不都合な真実」の続編となる「Our Choice」の日本語版、「私たちの選択」が発売となりました。米国での発刊が11月初めで、ちょうど私が米国出張の最中でした。各書店で、平積みになっていました。今回の日本語版は、オリジナル発売から、たった一ヶ月でのスピード発刊となりました。翻訳は、「不都合な真実」に続いて、環境ジャーナリストの枝廣淳子さんです。
本出版に先駆け、先日、枝廣さんをお招きして、電通グループ各社を対象に、本書の内容ならびにCOP15の動向について、勉強会を開催しました。かなり内容盛り沢山の厚い書籍ですが、スーパーグリッド、地熱発電、太陽光といった、気候変動に対応する最新の解決策と課題、そしてアルゴア氏の哲学が、包括的に盛り込まれています。日本語版は、オリジナル版の完全訳になっています。本書は、地球温暖化問題に関する当面のバイブルになると感じました。
広告業界に関連し、我々にとって耳の痛いコメントもありました。人間と言うものは、共通の価値観に基づいて長期的な目標設定をし、数十年、数世代、場合によっては数世紀にもわたって、その目標を熱心に追求し続けることが出来るそうです。こうした熱意を発揮できるのは、脳科学によると、前頭前皮質の背外側前頭前皮という部分のお陰だそうです。ただしこの能力は、過度のストレス、不安、気をそらすものがあると、疲弊して弱まってしまうそうです。昨今の情報革命以降、我々は以前とは比べ物にならないほどの情報、そしてストレスにさらされています。こうしたストレスに油を注いでいるのは、まさに我々広告業界だそうです。
確かに広告の役割は、消費者の欲望に火をつけることですから、否定のしようがありませんが、過度の欲望は今後持続不可能であることも事実であり、広告の役割も今後変わっていく必要があるのではないかと感じます。重いテーマではありますが、今後人類にとって持続可能な地球を維持するために、広告の新しい役割が問われています。
