fluent - social influence marketing
レイザーフィッシュが先日、ソーシャル・インフルエンス・マーケティング(SIM)に関するレポート「fluent」を発行しました。 SIMとは、ソーシャル・メディアとソーシャル・インフルエンサーとの両方に働きかけ、企業のマーケティングならびに事業ニーズに応えるマーケティングと定義されています。
マス媒体を使った、従来型のトップダウンのブランドコミュニケーションが、日増しに効かなくなる現在、生活者の実際のメディア接触行動・ブランド選択行動に、フィットするマーケティング戦略とは何なのか? そのヒントが、幅広く紹介されています。
レイザーフィッシュとしても、現在最も力を入れて取り組んでいる領域です。 ご参照ください。
当社のプランナーが、本レポートの一部を抄訳紹介していますので、こちらもどうぞ。
http://cato.tv/fluent/index.html
未来予想図
The best way to forecast the future is to invent it.
先日レイザーフィッシュの幹部と話しをしていて、紹介してもらったフレーズです。まさに同感です。特に広告業界は、激変する消費動向に相応しい広告モデルの構築が、待ったなしになりました。米国では、一昨年はMySpace、昨年はfacebook、そして今年はtwitterで、もちきりです。Huluの動向も、無視できません。クライアントも、急速に従来型の広告モデルから離れていっています。
そんな折、電通は中期経営計画「Dentsu Innovation 2013」を発表しました。詳細は7月29日に発表とのことですが、電通の歴史的に見て、大きな方向転換であり、壮大なチャレンジであると感じます。当社の責任も、重大です。
Mad Men Season 1、見ました。
現在フジテレビ系でも放映中ですが、昨年米国で人気を博し、本ブログでも以前ご紹介したテレビドラマ「Mad Men」のシーズン1を、一気に見てしまいました。
はじめは、広告界華やかりし頃のマディソン・アベニューってこんな感じだったのかなあとか、バブルの頃の日本の広告界も似たところあったなあとか、感じながら見ていました。が、当然のことながら、本ドラマは広告業界の社会科見学用のビデオではなく、物語はもっともっと深く複雑な方向へ進みます。
以前「Mad Men」とは、「マディソン・アベニューの広告業界の男たち」という意味ですと、ご紹介しましたが、シーズン1全体を見て感じたことは、「狂った男たち」、そして「怒れる人たち」という意味も含んだ、トリプル・ミーニングになっているように感じます。
決してストーリー全体はハッピーエンドなものではないですし、現代の視点で見ると、業界全体がアル中状態で、コンプライアンスの片鱗も感じませんが、それでも見終わった後、広告界ってカッコイイねと、感じるドラマではありました。広告界を愛してやまない方、お時間が許す時にどうぞ。
Cannes Lions 2009
ADFESTのグランプリ、Clioの金賞に続いて、6月末開催のカンヌでも、ダンロップ「Melody Road」が、アウトドア部門で金賞を受賞しました。今年の日本の広告作品の中で、国際的に最も高い評価を得た作品となりました。大変嬉しく思います。当社からは他に、サイバー部門で日清食品の「Noodel On Noodle」が入賞しました。
今年のカンヌの受賞作品の中で、興味深い作品は、サイバー部門でグランプリを獲得したフィアットの「eco:)rive」ではないでしょうか。燃費効率の良いコンパクトカーを売りにするフィアットが、ドライバーの運転効率を一層改善するために、専用のコンピューター・アプリケーション・システム「eco:)rive」を開発しました。
システムの概要は以下の通りです。まず自分のPCに、「eco:)rive」をインターネット経由でダウンロードします。そして、運転の際、USBスティックを自分のFIAT車に差し込んで、自分の運転状況を記録します。帰宅後にUSBスティックを自分のPCに差し込んで運転状況をアップロードすると、燃費効率を改善する具体的なアドバイスを受けることが出来、具体的にどのくらい燃費をこ効率化できるか金額で確認することも出来ます。
「eco:)rive」には、「ecoville」というソーシャル機能もあり、世界中で「eco:)rive」に参加している人が参加し、自分だけではなく、このプログラム全体でどれだけCO2削減に貢献しているかも把握できます。
この作品を手掛けたのは、イギリスのAKQAというインタラクティブエージェンシーです。この作品を見てまず感じたことは、これは果たして広告作品だろうか? そして、これは果たしてエージェンシーの守備領域なのだろうか? ということでした。どう見てもこの作品は、広告作品というよりも、テクノロジーを活用したクライアントの新サービスです。
レイザーフィッシュのクラーク・コキッチ会長も以前から、単なるバナー広告やウェブサイト制作を売るのではなく、クライアントに「Transformational Business Ideas」を提案するように心掛けようと、言っていました。「eco:)rive」も、そして前述の「Melody Road」も、明らかに従来の広告エージェンシーの広告作品を超えた範疇の作品ではないかと思います。ここらあたりに今後のエージェンシー像のヒントがあると感じています。


