オバマ大統領就任について
先週20日にオバマ大統領が就任して、一週間程が経ちました。私自身、就任式典自体を大変楽しみにしていましたし、また今後の活躍を大いに期待している者の一人です。就任演説は、これまでの彼のスピーチと比べると派手さがなかったせいか、会場の盛り上がりには若干欠けていたように感じました。しかしその分かえって、現状課題に対するオバマ大統領の厳しい認識と、それを乗り越えていく強い意志を感じ、好感を持ちました。この演説の原稿を書いたのは、27歳のスピーチライターだそうです。47歳の大統領も若く感じますが、おそらく歴史に残るであろう彼の就任演説のライターが27歳とは。アメリカ社会の底力と、日本社会の硬直化を、どうしても感じてしまいます。
就任後の矢継ぎ早の政策指示を見ると、変わるかもしれないという期待が膨らみます。当然のことながら、大統領がすべてを決定できるわけではなく、議会との調整で議論が行き来する場面もあるでしょうが、やるべきことを迅速に進める体制は出来上がっているように感じます。ここでも、重要事項すらなかなか決められない日本の政界との、途方もない差を、感じざるを得ません。
昨年11月にオバマ大統領の誕生が決まってから、国内では「日本は大丈夫か?」という議論がマスコミで盛んです。私は、我々は「日本は大丈夫か?」と他人事のように話し合っている場合ではないと、思っています。これまであまり政治に興味を持たずに来ましたが、少しじっくり見てみると、危機時の対応という観点で、国政と企業経営には共通点が多々あるようです。まず何よりも迅速な情報収集力と課題に対する迅速な対応力が求められます。強力なリーダーシップと、組織全体がリーダーの掲げる共通目標に向かうベンチャー的なスピリットが求められます。創業時に私は、なによりもこのスピード感に遅れがないかどうかに、注力しました。そうした視点で他社を見ると、組織が硬直化して立ち往生してしまっている会社は一目瞭然で判別できました。どんなに実績があって規模が大きい会社でも、硬直化して立ち往生している姿を見ると、その会社に脅威を一切感じませんでした。残念ながら、今の日本は、見る人が見ると、ちょうどそんな感じではないでしょうか。
本ブログで以前も書きましたが、この度の経済危機は未曾有のチャンスになり得ると思います。この危機の間に、これまでの膿を出し切り、悪弊を取り除き、次の時代にふさわしい企業、社会、国家をどこまで構築できるか。やり遂げた者だけに、大きなチャンスが待っています。