危機に対応できるか日本人

今日は電通主催の勉強会「創発ラボ未来塾」にて、「危機に対応できるか日本人」というタイトルの岡本行夫さんの講演を聞きました。岡本さんは、橋本・小泉両内閣で総理大臣のアドバイザーを務められた方ですが、私にとっては何よりも一橋大学ヨット部の大先輩です。
今日の主なトピックは、今回の世界的な景気後退がいつごろ底を打つか、でした。BRICsならびに中東は、相対的には依然として力強く成長を続けるだろう。また本格的な景気反転には、米国経済が改善することが重要であること。日本、欧州の景気はそれに続く形になるだろう。
また、これからの時代は「開放系の人間」になることが重要であるとのことでした。シルク・ド・ソレイユを参考に、こうした世界最高水準のエンターテイメントを具現化するためには、それぞれの分野で世界中から最高のタレントを集めることが重要であるとのことでした。日本の純血主義では競争力に決定的な限界があるとのお話しでした。
まったく同感です。私は、先日のオバマ新政権のエネルギー長官にスティーブン・テュー氏というノーベル物理学賞受賞者を任命するとの記事を見て、日本と比較して層の厚さの違いを痛感しました。エネルギー長官に限らず、クリントン国務長官、ガイトナー財務長官など、女性、若手と幅広くタレントを揃える様を見ると、日本の政界との差を感じざるを得ません。
現在、景気は確実に深い谷間に入りつつあることは事実でしょう。ただし、必ず谷の後には山があります。大シケの先にはブルーオーシャンがあります。今は、谷から山に向かうレースのポールポジション争いをしている時期だといえます。来るべき景気反動期に、最前列でレースをスタートできるように、着実に力をつけるべき時期だ、とのエールも頂きました。
Surfaceを体験しました。
先日、米国レイザーフィッシュの関係でサーフェイスに触れる機会がありました。 まだ日本には、実物はほとんどないのではないでしょうか。サーフェイスとは、Windows Vistaをベースに、タッチパネルを装着したテーブル型のプラットフォームです。キーボードやマウスを使うことなく、コンピューティングが楽しめます。(写真には運用管理用のキーボードとマウスも写っていますが、、) 従来のタッチパネルとの大きな違いは、複数の人間が同時に使うことが出来ることです。つまり、カードゲームや旅行の写真の回覧や、通常テーブルに集まって複数の人間が行なうようなことが、サーフェイスでもバーチャルで実現できます。またそうした電子情報をメールで配信することも出来ますし、プリントアウトすることも出来ます。PCや液晶TV等の従来の電子デバイスとは、まったく奥行きの違う楽しみ方が可能です。
欧米では既に、AT&TやBMW、アウディといった企業の店頭やショールームに導入されていたり、導入が決定しています。今後はホテルや金融機関等、多様で複雑な情報を分かりやすく紹介するためのコミュニケーションターミナルとして、導入が進むでしょう。
http://news.cnet.com/8301-17912_3-10110131-72.html
我々は現在、PC、携帯、テレビのリモコン、そして部屋の電気に至るまで、一日に何回もボタンを押して生活していますが、サーフェイスのようなユーザーナビゲーションを体感すると、近い将来に我々は、ボタンの代わりに、常にスクリーンに触れながら、生活するようになるではないかと感じます。PCも今とは違う形態のモノのリリースされるでしょう。デジタル化した後のTVのナビゲーションスタイルも、現在とは全く変わったものになるかもしれません。いずれにせよ、新しいコンピューティングの登場です。今後が少しワクワクしてきました。
Click-ThruからView-Thruへ
ちょうど一年ほど前、当ブログで「Conversion Attributionという考え方」をご紹介しました。クリックをベースにした従来の効果測定法では、バナー等のディスプレイ広告の効果を過小評価し、サーチ広告を過大評価し過ぎてしまう傾向があり、本当のメディアプランの最適化が出来ない、というご説明をしました。このような従来のクリックをベースにしたケースで、最も深刻な問題は、自社ブランド名や商品名、またはそれに近いワードを、最も効果の高いワードとしてビッティングしてしまうことです。彼らは、URLを直打ちする変わりにサーチエンジンを使っているだけで、広告投資をしなくても、コンバージョンが確定している消費者です。当然のことながら、そうした消費者に対する広告投資は、ムダ以外の何者でもありません。
当社ではこの考え方を基に、View-Conversionという精密な効果測定サービスを提供し、クライアントのメディア投資の最適化に貢献しています。我々のメディア接触行動が、益々デジタル中心になっていく中で、この仮説は益々説得力を増していると感じます。
米国comScore社から、まったく同様の視点に基づいたレポート「How Online Advertising Works: Whither The Clicks?」がリリースされました。
・・・オンラインディスプレイ広告のClick-Thru-Rateは0.1%以下ではあるが、オンライン広告の効果を計る指標として、Click-Thru-Rateは充分ではない。Click-Thruは、View-Thruによる消費者の広告認知がもたらす将来の態度変容を捕捉出来ない。View-Thruこそがオンライン広告のROIを計測するために、不可欠の手法である・・・
http://www.comscore.com/press/release.asp?press=2587
http://www.comscore.com/newsletter/1208/#story2
こうしたレポート結果や当社での様々なケーススタディを通して、インタラクティブメディアが、単なるレスポンスメディアから、ブランド認知からコンバージョンまでをカバーする包括的なマーケティングメディアに進化しつつあることを、実感しますし、少なからず興奮を隠し切れません。
インタラクティブマーケティングの新潮流
DREAMS COME TRUE
今年も早いもので、師走に入ったと思ったら、あっという間に師走も半ばになりました。今年は経営的には、チャレンジングな年でした。来年はもっとチャレンジングな一年となるでしょう。こうした時こそ、大きな夢を持って生きて行きたいものです。実際、景気後退期は、企業にとって、次にくる景気拡大期に向けた、充電期間でもあります。
ということで、今回は日清カップヌードルの「Noodle On Noodle」サイトを紹介します。本サイトは、今年のカップヌードルのブランド・テーマである「DREAM」をテーマに、ウェブ独自で企画されたキャンペーンサイトです。最近のソーシャル的なトレンドを活用し、みんなでカップヌードルで夢をかなえよう。夢といえば、宇宙。ということで、カップヌードルをみんなで積み上げて、宇宙まで行こう、という企画です。
本サイト、カップヌードルの秋冬を通した拡販キャンペーンサイトですが、早くも先週2日に、宇宙に到達してしまいました。一番積み上げに貢献したhanosodeさんの記録は、なんと159,479個です。一秒に2個積み上げたとしても、22時間以上かかります。こうしたみんなの努力により、年内に夢がかないました。あまり威勢の良い話しがない昨今、本当におめでたい出来事だと思います。
ちなみに、カップヌードルが積みあがっている画面で、マウスをスクロールすると、宇宙から地球まで戻ることが出来ます。当然のことながら、中々戻れません。宇宙と地球との距離を感じたい方、ぜひ体感ください。
学生説明会
先程、大学生を対象に「インタラクティブマーケティングの新潮流」というタイトルで、講演をしてきました。採用活動に直接結びつくものではなく、あくまでも学生に対する業界動向の説明会でしたが、事前予想の2倍ほどの学生が集まってくれました。講演後の質問も大変活発で、学生の真剣さが伝わってきました。
先日、当社内定学生との懇親会の際に、彼らには伝えましたが、内定が決まっている大学4年生と、これから就職活動を始める大学3年生では、採用環境に雲泥の差があることでしょう。言うまでもなく、大学3年生には何の罪もなく、あくまでも景気循環の巡りあわせではありますが、社会人として歩み出す最初の一歩の意味は、人生において大きいものがあります。社会人の先輩として、企業経営を担う者として、なんとも言えない不甲斐なさを感じます。
今後の世界経済、そして広告業界は、視界不良が続くことは避けられませんが、インタラクティブ領域は引き続き力強さを保って行きたい。その一端を、当社としても何としても担っていかなければならないと、改めて気を引き締める機会となりました。
同時に、これから就職活動を始める学生には、心からエールを送りたいという気持ちで、色々な話をしました。今日嬉しかったことは、学生の質問の質が高かったことです。現在のインタラクティブマーケティングに対して、しっかりとした問題意識を持って考えているようで、大変頼もしく感じました。
