原因自分論

2007年6月5日

 今日から2日間、電通グループの新任役員研修が行われます。私は新任とは言えませんが、これまで参加したことがなかったので、お願いして、参加させてもらいました。今日は初日でしたが、久しぶりに終日の座学で、学生に戻ったような気分でした。大学時代の4年間、学問的な習得をすっかり怠ってしまって以来、その反省もあって、勉強には若干飢えているところがあります。最近は特に、ゆっくり吸収するというよりは、発信することが中心だったので、尚更そう感じるようです。

 興味深いプログラムの多い一日でしたが、午前中の自動車業界で多くの実績を残された佐藤満氏の経営談、参考になることテンコ盛りという感じでした。

 原因自分論。人のせいにしない。いかなることも、自分の身に降りかかることは、自分に原因がある、という考え方だそうです。アイアコッカ氏の書籍に、「何か課題に直面したら、鏡を覗き込むといい。課題の元凶はそこに映っている人物だから。」との記述があり、それ以来鏡を持ち歩いていたそうです。私も、経営がうまく行かない時、社員になかなか思いが伝わらない時、「どうしてなんだ」と癇癪を起こすことがあります。少し経って冷静になると、問題の本質は、経営戦略が不完全であったり、コミュニケーションが不充分であったり、結局は自分に原因があって、反省することが多々あります。これからは鏡、持ち歩かねば。

 経営とは環境適応力。そのためにはまず利益を出すこと。そして、部分最適より全体最適。現在最適より将来最適を考える癖をつけること。重要なことは、常に一番難しい選択肢を選ぶこと。利益を充分に出していないと、全体最適や将来最適に集中できないという点は、まさしく同感です。そのために経営者として自分を律することが、何よりも重要だということがわかります。原因自分論のとおり。

 三現主義。社員や幹部との定例会議はミニマムにして、拘束時間をできるだけ減らす。その代り、自分が「現場」に出向いて人と会って生の声を聞き、「現物」を確認し、「現実」を理解することが肝要だとのこと。これも原因自分論に戻ってしまいますが、頭では充分にわかっているし、就任した頃はある程度実行していたつもりですが、最近は忙しいとか、会社が大きくなったとか、言い訳で自分が埋まっていました。

 3つのE。社員をまとめていくには、教育(education)、環境(environment)、強制(enforcement)の3つが重要だとのこと。目標を設定したら、まず教育、そしてその教育が生きる環境作り、そしてそれを確実なものにするルール設定。当社のこれからのチャレンジは、クライアントに最高のインタラクティブソリューションを提供して、クライアントのマーケティングゴールを確実に達成すること。新しい領域です。そのための、3つのE。当社の今後に不可欠です。

 プロとして自分を律し続けることの大切さ、難しさを痛感する講演でした。

投稿者: Reo Watanabe 日時: 2007年6月5日 00:34 |パーマリンク