スターバックス
14日からシアトルに来ている。一緒に来た人から「3回目ですね」と言われて、「あっ、そうか」と思った。確かに過去2回来ているが、どちらも一泊二日の強行出張で、会議と会食以外の時間が全くなかったため、シアトルという街に来たと言う印象があまりにも希薄だった。
今回は、2時間ほどフリーの時間があったので、スターバックスの第1店舗に行ってきた。それは、Pike Place Marketという海沿いの旧い市場の中にあった。母の日だったせいか、もしくはカラッとした快晴だったせいか、市場全体が人でごった返しており、何度か人に聞いて、ようやく辿り着くことができた。人で若干混みあっていたが、思いの外、小さな店舗だった。隣近所には、フルーツショップやギフトショップ、そしてスターバックスよりもしゃれた感じのカフェやレストランがいくつも並んでいた。
せっかくなので、日本のサイズよりも一回り大きなグランデのフラプチーノを頼んで飲んでいると、不思議な気持ちになってきた。ここにはこんなにたくさん同じような店が並んでいるのに、どうしてこの店だけが、世界展開を成し遂げ、世界中の誰でもが知っているブランドに成長したのだろうかと。
昨晩の会食時に、以前スターバックスでインターネット事業を手掛けていた人がたまたまいたので、彼に聞いてみた。すると、スターバックスのすごいところは、一部の空港のフランチャイズ店を除いて、世界中どこでも同じ高品質のサービスを提供していることだと、自慢げに話していた。成功するためには当たり前のことのように感じるとともに、継続させることの難しさを改めて感じた。これまでもhospitalityを売りに成功し、その維持に失敗して衰退していった企業は、枚挙に暇がないのだから。
もう一つ、両隣の店との決定的な違い。それは、ビジョンだと思う。世界中の人に美味しいコーヒーを届けたい、世界展開したいと言う気持ちがなければ、今のスターバックスは決して存在しないと思う。明確なビジョン、大きなビジョンを持って取り組むこと。これも当たり前のことかもしれないけれども、大切なことだなあと思ったところで、ようやくグランデサイズを飲み干すことができた。