スターバックス

2006年5月17日

 14日からシアトルに来ている。一緒に来た人から「3回目ですね」と言われて、「あっ、そうか」と思った。確かに過去2回来ているが、どちらも一泊二日の強行出張で、会議と会食以外の時間が全くなかったため、シアトルという街に来たと言う印象があまりにも希薄だった。

 今回は、2時間ほどフリーの時間があったので、スターバックスの第1店舗に行ってきた。それは、Pike Place Marketという海沿いの旧い市場の中にあった。母の日だったせいか、もしくはカラッとした快晴だったせいか、市場全体が人でごった返しており、何度か人に聞いて、ようやく辿り着くことができた。人で若干混みあっていたが、思いの外、小さな店舗だった。隣近所には、フルーツショップやギフトショップ、そしてスターバックスよりもしゃれた感じのカフェやレストランがいくつも並んでいた。

 せっかくなので、日本のサイズよりも一回り大きなグランデのフラプチーノを頼んで飲んでいると、不思議な気持ちになってきた。ここにはこんなにたくさん同じような店が並んでいるのに、どうしてこの店だけが、世界展開を成し遂げ、世界中の誰でもが知っているブランドに成長したのだろうかと。

 昨晩の会食時に、以前スターバックスでインターネット事業を手掛けていた人がたまたまいたので、彼に聞いてみた。すると、スターバックスのすごいところは、一部の空港のフランチャイズ店を除いて、世界中どこでも同じ高品質のサービスを提供していることだと、自慢げに話していた。成功するためには当たり前のことのように感じるとともに、継続させることの難しさを改めて感じた。これまでもhospitalityを売りに成功し、その維持に失敗して衰退していった企業は、枚挙に暇がないのだから。

 もう一つ、両隣の店との決定的な違い。それは、ビジョンだと思う。世界中の人に美味しいコーヒーを届けたい、世界展開したいと言う気持ちがなければ、今のスターバックスは決して存在しないと思う。明確なビジョン、大きなビジョンを持って取り組むこと。これも当たり前のことかもしれないけれども、大切なことだなあと思ったところで、ようやくグランデサイズを飲み干すことができた。

投稿者: Reo Watanabe 日時: 2006年5月17日 02:15 |パーマリンク

コンプライアンス

2006年5月10日

 昨日、電通グループのサイバーコニュニケーションズの社長交代が発表された。あまりに急なニュースに、心の底からびっくり仰天してしまった。この件について、ここで意見を述べるつもりはないけれども、まがいなりにも経営者を5年以上やってきた自分自身について、深く考え込んでしまった。

 健全なコーポレートガバナンス体制の構築に取り組む。透明性のある経営を行う。コンプライアンスを企業ミッションにする。口で言うのは簡単だけれども、本当に継続的に、完全に、自分は実行しきれるだろうか?

 時代の変化、法制度の変化、常識の変化、こうした変化のスピードは、ネットの出現以来、どんどん速くなってきているように感じる。こうした変化を、常に敏感に把握して、知識を着実にアップデイトして、適切に対応していくことが何よりも肝要だと、改めて痛感した。でも本当にちゃんとできるかなあ?

 まず、自分自身が毅然とすること。金銭に執着しすぎないこと。humbleであること。そしてなによりも、バランス感覚が維持できるパートナーに恵まれた環境で仕事をすること。「だめなものは、だめ!」と、バシッと言ってもらえる環境を維持できるよう、努めていこうと思う。

投稿者: Reo Watanabe 日時: 2006年5月10日 23:57 |パーマリンク

個人活計

2006年5月8日

 半期に一度の、社員全員との個別面談が、今日始まった。期初に私が全社方針を発表し、それに基づいて各事業部門長に活動計画を発表してもらう。そして、全社方針および各事業部門の方針に基づき、社員一人ひとりに、この半年の活動計画をまとめてもらい、発表してもらうのが、個人活動計画会議。略して個人活計。全員と会うには一週間かかる。私にとって半期に一度の大イベントだ。

 いつもこの面談の初日の朝は、心臓がドキドキする。なかなか普段じっくり話をする機会が持てない社員各々と直接話をするワクワク感。全社方針がうまく伝わっているかどうか、そして社員一人ひとりにとってやりがいのある企業像になっているかどうかの不安感。大パーティーのひな壇に上がる時のような緊張感に包まれる。
 
 しかし、いったん始まってしまうと、本当に楽しい。入念に準備して臨む者。直前にバタバタと準備して駆け込む者。この面談のゴールを自分なりに明確に設定して臨む者と、まったりと時間を過ごす者。ほんの15分ほどの時間だけれども、それぞれの仕事のスタイルから性格まで、手に取るように分かる。そして、どんな社員からもキラキラしたエネルギーを貰う。もちろん全ての面談が円滑に行くわけではない。それでも面談が全部終わる頃には、いつも不思議と、「よしっ!今期もこのみんなと突っ走るぞ!」という気分になってくる。それとともに、人は一人では本当に何もできないんだと改めて痛感する。今回もそんな予感を感じる初日になった。明日が楽しみ。

投稿者: Reo Watanabe 日時: 2006年5月8日 19:47 |パーマリンク